『山田くんとLv999の恋をする』作間龍斗の“塩対応”と“急接近”のギャップが尊すぎる

『山田くんとLv999の恋をする』尊い作間龍斗

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、“塩対応”男子に憧れている徳田が映画『山田くんとLv999の恋をする』をプッシュします。

『山田くんとLv999の恋をする』

 3月28日から公開された映画『山田くんとLv999の恋をする』。原作はマンガアプリ「GANMA!」連載のましろによる同名コミックスで、シリーズ累計600万部突破、2023年にはアニメ化もされている人気作だ。

 主人公はプロゲーマーの山田秋斗と女子大生の木之下茜。2人がオンラインゲームで知り合ったことをきっかけに関係を深めていくさまが描かれていく。タイトルから察せられるように“カンスト”しているほどの胸キュンぶりが尊い。

 山田を演じるのはACEesの作間龍斗。作間はHiHi Jets時代からスタイルの良さとクールな雰囲気で人気を博していて、その印象はたしかに「山田」らしい。また、写真撮影やピアノ演奏を特技とすることでも知られ、“さらっと”クリエイティブな才能を発揮するところもなんだか役柄とマッチしている。山田は普段「ぼーっと」しているような塩対応キャラだが実はプロゲーマーというギャップ萌えがアツい。

 茜を演じる山下美月といえば元乃木坂46の中心的メンバー。ドラマ『Eye Love You』(TBS系)や『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)、映画『六人の嘘つきな大学生』などに出演し、女優としても活躍の幅を広げてきた。本作は乃木坂46卒業後初の主演映画ということで、ファンならずともその演技には期待せざるをえない。

 監督を務めるのは安川有果。近作としてはNetflixシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』にも参加したことで知られ、「恋愛」をめぐる現代人の感覚をどう描くのか注目だ。

 さて、『山田くんとLv999の恋をする』のような作品では、基本的にメインカップルの「イチャイチャ」が常時続いていく展開に期待してしまう。それなりにアニメ好きでもある筆者としては、彼氏側が「からかわれる」様式美を求めてしまうが、本作ではむしろ茜のほうが山田に翻弄されるシーンが続く。

 というよりもはや山田(作間龍斗)のほうが「かわいい」。

 まず女子大生の茜に対して、山田はまだ高校生という絶妙に危ない年齢設定がアツい。序盤では茜のことを「お姉さん」と呼んでしまう作間龍斗が登場するたびに、そう感じざるをえない。作間龍斗から「お姉さん」。呼ばれてみたい。

 それから山田は基本的に「塩対応」の「猫系彼氏」っぽいキャラなくせに、肝心なところでは「犬系彼氏」ムーブをかましてくるのでアツい。あるイベントで、転倒してしまった茜は足首から出血する。山田は黙って席を立ち、買ってきた絆創膏を茜の足に貼ってやるのだった。なんのためらいもなく初対面の女性のためにひざまづける紳士ぶりが強い。作間龍斗が買ってきた絆創膏、私にも貼ってほしい。

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