『ドラゴンボールDAIMA』悟空が“大人姿”の超サイヤ人4に グロリオが下した決断とは?

悟空たちへの裏切りか、それともアリンスへの謀反か。グロリオの決断はいかに。TVアニメ『ドラゴンボールDAIMA』第19話「ウラギリ」では、クライマックスに向けて物語が大きく動いた。
グロリオの声に導かれるように、呼び出された神龍。早くもグロリオの願いが明らかになる。前回のラストではどちらの解釈も可能性があったわけだが、グロリオが願ったのは悟空たちを大人の姿に戻すということだった。アリンスにとっては臣下の裏切り。大魔王となって大魔界を傘下に収めるはずだったアリンスは落胆する。「申し訳ありません」とアリンスに謝罪するグロリオだが、アリンスは「第3魔界から拾い上げてやった恩を忘れたのか」と追求する。クビを宣告されたグロリオは悟空たちのもとへと戻るが、見送るアリンスの口元にはどこか寂しさすら感じられた。グロリオは悟空たちと旅をすることによって居場所を見つけたのだ。グロリオの裏切り行為を追求することなく受け入れた悟空たちの優しさが身に沁みる。

悟空たちが大人の姿に戻ったことは朗報だ。小さな体では圧倒的なハンデを背負っていたが、ようやく本腰を入れて闘うことができる。威勢よく飛び出していったのは、戦いたくてウズウズしていたベジータ。大人の姿に戻ったベジータは、あれだけ苦戦していたゴマー相手に互角の戦いを見せる。

大人に戻ったということは、ベジータの声優が堀川りょうへとバトンタッチしたということだ。三野雄大の声もずいぶん慣れてきていたところだったが、堀川の声を聞くと懐かしい記憶が蘇ってくる。久しぶりにベジータのいじっぱりなセリフも聞けて満足だ。超サイヤ人3へと変身し、素早い攻撃でゴマーを追い詰めていくベジータ。大人になるとこれほどまでに圧倒的だとは。大人の超サイヤ人3も最高にクールだった。
ついには圧倒してトドメを刺したかと思われたが、サードアイの力によって、ゴマーは何度も復活する。体への負担が大きい超サイヤ人3の変身が解けてしまうのも時間の問題だ。そこでアリンスはアーブラ大魔王がサードアイをつけたり外したりしていたことを思い出し、「頭の後ろを3回続けて叩く」という解決方法を見出す。

それを聞いた悟空は自分がゴマーを引きつけている間に、ピッコロが隙を見て後ろから頭を叩くという作戦を考える。だが、ベジータは戦いを止めるはずはない。ここでブルマが「もう絶対に一緒にお風呂に入ってあげないからね!」と叫ぶと、あれだけ頑固だったベジータが顔色を変えて身を引いた。ベジータはブルマと一緒にお風呂に入っているという驚きの事実と、大好きな戦いを辞めてまでもそれを阻止したいというベジータの素直さが微笑ましい。