“芸人が憧れる芸人”囲碁将棋 ブレない独自の発想力をYouTubeに見た

 先日放送された『THE SECOND〜漫才トーナメント〜2025』にて、ハネるタイプの準優勝に輝いたバケモノ漫才師・囲碁将棋。文田大介の知的かつ独創的なボケと、「いねぇって!」「やってみろよ!」「なぁー!」でお馴染み根建太一の情熱的な魂のツッコミを軸に、ネタごとにボケツッコミが激しく入れ替わるスタイルは、まさに“唯一無二”。

 彼らのYouTubeチャンネル「囲碁将棋 Official YouTube Channel」、そしてBSよしもと、YouTubeで放送中の『囲碁将棋のこんなん見るやついる?いなーい』でもその個性はいかんなく発揮されている。

ZEKKEI MANZAI#15【年齢確認】囲碁将棋 | 絶景漫才

 2021年からスタートした「囲碁将棋 Official YouTube Channel」は、ほかの芸人たちのYouTubeチャンネルとは一線を画した独特な雰囲気を醸し出している。なかでももっとも異端、そして画期的な試みが“絶景漫才”。その名の通り、囲碁将棋の2人が全国各地の絶景スポットを巡り、その場で漫才のネタを披露するというもの。「絶景で漫才を撮れば笑い声がなくても成立するのではないか?」という文田大介の発案によりスタートした企画だ。

 笑ってもよし、景色に見とれてもよし、といままでのお笑いコンテンツとはまるで一線を画したその動画はジワジワと反響を呼び、UHB北海道文化放送で北海道の絶景スポットで漫才を披露するスピンオフ番組『ZEKKEI NETA CLUB』がスタートしたほど。

 良い意味でネタが霞んでしまうほど美しい絶景をバックに披露される名作漫才の数々。『THE SECOND』決勝でも披露された「ものまね」「副業」「モテる方法」「年齢確認」はもちろん、『M-1グランプリ2010』の敗者復活で話題となった「隣の女子大生」、『THE MANZAI2014』の決勝で伝説となった「銭湯のマナー」など、本当に同じ芸人が作っているのかと疑うほどネタの幅が広いのが囲碁将棋の大きな魅力だ。これらを見るだけでもどれだけ囲碁将棋が漫才と向き合い試行錯誤を重ねてきたのか、その一端を知ることができるだろう。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる